新たな戦略

NEW STRATEGY 新たな戦略

脱炭素社会の実現に向けて、各種アセットの付加価値向上にも寄与し、さらなる事業拡大に取り組んでいます。

1営農型太陽光発電

エネルギーおよび農業問題の双方解決に向けて、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)事業に取り組んでいます。
2022年に稼働開始した埼玉県東松山市の「リエネソーラーファーム東松山太陽光発電所」では、パートナー企業と連携し、最適な発電量確保に向けた検証や作物生育データ収集・分析による営農実証などを実施しています。本発電所近隣には、実証内容の説明や展示を行う「TENOHA 東松山」を開設しています。

リエネソーラーファーム東松山太陽光発電所

2PPAモデル

自社保有施設や民間・公共施設への再生可能エネルギー電力の供給や外部への売電を行っています。
物流施設「LOGI’Q(ロジック)」においては、屋上太陽光発電(当社オンサイトPPA)により生グリーン電力をテナントが自家消費可能となります。更には、自社発電所由来の電力を組み合わせて、施設の使用電力の100%再生可能エネルギー化を実施します。

【事例:学校への再生可能エネルギー導入】

2023年2月に、神奈川県横浜市立の学校53校を対象とした、PPAによる太陽光発電設備等の導入事業の実施事業者として選定されました。
太陽光発電設備の導入により発電した電力を、昼間は学校で使用するほか、余剰分は蓄電池に充電し夜間や雨天時等にも使用します。休日には、市内の商業施設等へ電力を供給します。
さらに、2024年3月には相模原市、同年7月には埼玉県春日部市において市内の学校や公共施設を対象としたPPA事業者として選定されており、全国で再生可能エネルギーの導入および地産地消の取り組みを推進します。

※「Power Purchase Agreement(電力販売契約)」の略

【事例:データセンターへの再生可能エネルギー供給】

2024年3月に、石狩市と「再エネ利用による持続可能なまちづくりに係る協定書」を締結しました。当社は石狩市の再エネ100%供給エリア(REゾーン)において、2か所の太陽光発電所を設置し、REゾーン内に建設予定のデータセンターへ再エネ電力を供給します。これにより、地域再エネの最大限活用と電力需要の大きいデータセンターのCO2削減に寄与します。

RE ゾーン内の太陽光発電所イメージ

3電力小売事業

2021年9月に、当社のRE100達成や、専門人材・ノウハウの蓄積などにより再生可能エネルギー事業のさらなる拡大を目指す事業会社「株式会社リエネ(当社100%出資)」を設立しました。同社と連携し、発電所の電力を自ら需要家まで供給する取り組みを進めています。

  • 開発
    • PPAモデルのご提案
    • お客様の再生可能エネルギー導入

    ※当社の投資により、太陽光発電設備をお客様の屋根上等に設置および運転・保守を行い、発電した太陽光電力をお客様に提供するモデル

  • 稼働管理
    • 保守修繕計画・資金計画の策定
    • 発電状況分析、KPI評価を
      行いながら各種管理の適切な実施
  • 小売電気
    • お客様のニーズに合わせ、
      契約期間を自由に設定できる
      リエネでんきや非化石証書仲介
      サービス等をご提供
法人向け再生可能エネルギー供給サービス「リエネでんき Powered by DG」

株式会社リエネでは電力メニュー「リエネでんき Powered by DG」の販売を2022年11月より開始しました。
短期契約も可能なオフサイトPPA 等を提供し、企業の環境経営をサポートします。

※電力供給元:デジタルグリッド株式会社(小売電気事業者登録番号:A0664)

4蓄電池事業

再生可能エネルギーの開発が進むことで、その出力変動に対する「調整力」として蓄電池の需要が高まっています。
当社は発電所への蓄電池併設のみならず、電力系統に直接接続し、市場を通じた電力調整が可能な系統用の蓄電池事業にも参入し、パートナー企業と連携しながら、日本の電力システムの安定化に貢献してまいります。

すずらん釧路町太陽光発電所の蓄電池

【蓄電池事業の説明】
【事例:系統用蓄電池事業への参入】

2023年8月に、TENOHA東松山にて、系統用蓄電池事業を開始しました。本事業では、パワーエックス株式会社の蓄電池システム(定格出力1.8MW、定格容量4.9MWh)を系統用蓄電池事業において国内で初めて採用し、2024年度下期の運転開始を予定しています。
また、福岡県小竹町御徳でも自社発電所の近接地で系統用の大型蓄電池(定格出力20MW、定格容量52MWh)を設置開始するなど、取り組みを進めています。

※運転開始時点

TENOHA東松山

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福岡県小竹町御徳

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5洋上風力発電事業

四方を海に囲まれている日本で、洋上は陸上に比べて大きな風力が得られるため、政府も「再生可能エネルギーの主力電源化に向けた切り札」と位置付けています。
2022年7月に、グリーンエネルギー投資に特化した世界最大級のファンドマネジメント企業「コペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ」と合同会社を設立し、事業の本格的な検討に着手しています。

※写真はイメージです

6海外事業

スペインを中心としたイタリアなど南欧地域で合計1GWの再生可能エネルギー発電所の開発および保有を目標として、リニューアブル・ジャパン㈱と共同事業を行っています。2023年9月末には、スペインのシウダード・レアル県マンサナレスに所在する太陽光発電所を取得しています。

※写真はイメージです