リエネ松前風力発電所

  • 所在地
    北海道松前郡松前町
  • 敷地面積
    126,300 m2
  • 定格容量
    40.8 MW
  • 風車
    12 基
  • 蓄電池容量
    129.6 MWh
  • 蓄電池出力
    18.0 MW
  • 運転開始
    2019年4月

北海道初の蓄電池併設型風力発電所

蓄電池システムの活用による安定した電力供給を実現

2019年4月に運転を開始した、北海道松前郡松前町に位置する風力発電所です。
タワーの高さは94メートル、ブレードを含めた全高は148メートルと、風車12基を採用しています。北海道電力ネットワークの「風力発電設備の出力変動緩和対策に関する技術要件」を満たす、初の風力発電所で、蓄電池システムの利用により、安定した電力供給を可能にしています。

風力発電設備を活用した地域マイクログリッドの構築

2018年に胆振東部地震の影響を受け、北海道全域で⻑時間の停電「ブラックアウト」が発⽣しました。その経験を踏まえ、リエネ松前⾵⼒発電所運転開始時より、災害時に既存の送配電網を活⽤して⾵⼒発電所の電⼒を届ける「地域マイクログリッド」構築を松前町とともに検討し、2024年2月に非常時の地域マイクログリッドの運用を開始しました。これにより、対象エリア内の非常時の電力供給が可能になり、地域レジリエンス強化に貢献します。

再生可能エネルギー発電所の運営を通じた町の地域活性

発電所の運営や再生可能エネルギー電力を通じて町の活性化に貢献しています。2022年8月には、ポータブル蓄電池を活用し、地元の青年部主催の夏祭りにリエネ松前風力発電所の再エネ電力を提供しました。また2023年9月には、遊休地となっていたリエネ松前風力発電所の風車羽下の土地を活用し、地域に根ざした施設として「リエネウインドファーム松前」をオープンし、風車見学会や町民向けイベントなどを実施しています。地元の子供たちがデザイン・制作をしたベンチや東屋を設置するなど、風力発電を身近に感じていただけるような取り組みも進めています。

夏祭りの様子

リエネウインドファーム松前